2017年02月

2017年02月13日

ゴッホとゴーギャン展

DSC_1281

先日、名古屋で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」を
鑑賞してきました。


何はともあれ、まずは「花より団子」で腹ごしらえを(笑)
DSC_1280

繁華街のビルの中にある、落ち着いた京料理のお店でランチ。
お料理ががティースタンドで登場~。アフタヌーンティーみたい(^-^)

お造り・おばんざい・焼き物のティースタンドの他に、
蒸し物の椀、ご飯、吸い物、香の物、わらび餅が付いて、
味もボリュームも満足満足♪

お腹も落ち着いて、ゆっくりと美術鑑賞。
話題の展覧会なので、入場に並ぶほどではありませんが、
結構混み合っていました。
ゴッホの絵といえば、何年か前に名古屋に有名な「ひまわり」が
来たときに見て以来かな??

今回は、一時期同居していたゴッホとゴーギャンの関係を
絡めた展示内容なので、2人が同じ時代にどのように生活
して製作していたかを時系列で追う展示になっていました。

ゴッホって、たくさんの絵が残っているのですが、たった10年
ほどでその全部を描き上げたとは知りませんでした。
中には、1時間ほどで仕上げた人物画もあり、1日に何枚も
描いていた日もあったようで、驚きました。画家って、
1枚を何週間もかけて描くイメージがあったので。

目の前の光景をそのまま写し取りたいというのがゴッホの
スタイルで、その場でその時に対象物を見たまま描いて
いたそうです。
対してゴーギャンは、見た風景と、心象の中の想像の
場面を組み合わせて描くスタイル。

時を追って観て行くと、絵にのめり込めばのめり込むほど、
ゴッホの絵に対する狂気的な追求が加速していくのが感じ
られ、それが噴出して自分や周囲の人にまで攻撃が向いて
いくのが感じられました。
当初は穏やかに同居して仲間として生活していたゴーギャン
にも攻撃が向けられ、2ヶ月でゴッホの元を去っていったそうです。
同居前に、ゴーギャンが住む部屋を飾るためにゴッホが描いた
のが「ひまわり」の作品群。
光を求めて、黄色にとても執着していて、そのためにひまわり
を画題にしたようです。

その数年後にゴッホは自殺してしまうのですが、そこまでの
数年に精神的発作の合間に描かれた絵が、いかにもゴッホ
という、曲がりくねった、ごつい筆のタッチの鮮やかな色の
ものが多かったです。
でも、当時の画壇には全く受け入れられず、ゴッホ自身は
絵を褒められることなく亡くなってしまいました。

精神的な苦しさと緊迫感がなければ、あの絵は生まれ
なかったかもしれないけど、そのせいでゴッホが早く世を
去って、その後すぐに絵の評価が上がったことも知らない
ままになってしまったのは、絵描きとして、人として、幸せ
だったのか、様々な事を考えさせられました。

ゴーギャンは、ゴッホが亡くなった後に、「ひまわりの絵を描く
ゴッホ」の絵や、同居時代に使っていた椅子にひまわりを
置いた構図の絵を描いていて、離れてはいても、画家仲間と
して忘れられない関係だったのが伺えました。

ゴッホが描いた「ゴーギャンの椅子」の絵の展示室には、
別の絵に描かれているゴッホの椅子によく似た椅子が
並べてあり、そこに座ってゴーギャンの椅子の絵を観る
ことができるようになっていました。

DSC_1283

展示の出口には2人の椅子を再現した椅子が並べて
置かれていて、ここは座って撮影しても良いエリアと
なっていました。
皆さん遠くから椅子を撮影していたので、さすがに
座るのはちょっと・・・(^^;)と椅子だけをパチリ☆

結構見ごたえのある展示で、時間もかかったので、
この後は喫茶店でお茶して休憩。。。。
久しぶりに贅沢に時間を使った一日でした。








drecom_yururi_n at 21:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)お出かけ 
プロフィール

ゆるりん

最新コメント
QRコード
QRコード
月別アーカイブ