2012年07月23日

伸び悩み

週末、また、四段審査を受審してきました。
・・・・何回目だっけ??

きっと猛暑の中での行射になるだろうと
予想して、暑い時間に練習したりして、
汗だくでも襷さばきをして行射できるように
準備していたのですが、幸運にも当日は
霧雨。
この時期としてはとても涼しくて、こんな
気温の中で引けるなら汗もかかずに済む
かもというくらいの良い日となりました。

午前中にまずは学科試験。
いつも思うのですが、60分の試験時間を
30分で退室する方がけっこういるのですが、
すごいですよね・・・。
私は字が下手で、問題の解答はできても
字の書き直しですごくタイムロスしてしまい、
いつも最後まで試験会場にいることに
なってしまいます。
一発で綺麗な字が書けるっていいなぁ・・・。

午後になって、四段を受審する人全員で、
入場~襷さばき・肌脱ぎまでを練習して
みようということになりました。
控えが広かったので練習できたのですが、
今まで、同じ立の人同士でここまで細かく
打ち合わせをした事はありませんでした。
やってみると、歩幅や歩数だけではなく
襷さばき・肌脱ぎの速度も打ち合わせで
きたのでとても良かったです。

術科試験の順番が来て、呼吸をコントロ
ールして、入場。
打ち合わせどおり、5人よく揃って入場からの
体配ができたと思いました。

以前に比べて、呼吸に重点を置いて自分の
身体をコントロールすることはできたので、
もちろん緊張はしたのですが、身体は
制御できていたと思います。

甲矢。
会までは練習どおりの感触。
最近、7割くらいの的中がキープできていて、
この射も「外れたらどうしよう」というよう
な不安はありませんでした。
でも、中るという確信は無いし、「中るだろう」と
いうような中途半端な離れにはしたくなかった
ので、(そういうのは大体悪い結果なので)どこ
までも伸びる、張ることを考えて会を持ちました。
が、離れで馬手が異様に引っかかりました。
弦音も悪い。
矢所は4時に外れ。

以前、試合などでよく出していた最悪の
離れが出ました。
弦に持っていかれて前に離れるやつ。
最近出てなかったのに・・・。

乙矢。
焦らず、会までは練習と同じ感じで行け
ました。
甲矢は、まだ会での張り合いが足らな
かったのかも、もっともっと、的の向こうまで
伸びる気持ちで、と、張り詰めたつもり
でしたが、また引っかかりました。
矢所は2時に外れ。

2射とも同じような射で、前矢でした。。。
2中しなければ審査対象にすらならないので、
これで不合格は決定。

他には何人も中っている人がいて、確か
束中した方もあったんじゃないかと思った
ので、誰かは合格するだろうなと思い
ながら見た結果発表。

「該当者無し」

赤々と、四段受審者の名簿に、たった1行、
書かれていました。全員玉砕・・・・。
久々に見ました。「該当者無し」。

審査の後、審査員の先生から講評を頂き、
「会までは非常によかったが、離れの瞬間に
馬手が矢筋から何か変化した」とのことでした。
自分では全く感知していないうちに馬手に
一瞬だけ力が入るようです。

練習ではそういうのが出なくて、試合とか、
ここぞという時にあの離れが出るので、きっと
緊張した場面の離れでは、一瞬躊躇したり、
離れていくことを恐れて自分のタイミングで
離そうとするのではないかと思われます。

最後まで伸びに徹する意志が足りない。
離れる前に、無意識に一瞬ひるむ。
結局、安全策をとろうとするヘタレなんですね。
安全策で良い結果が出るわけないと、頭では
分かっているのに、気持ちのどこかに甘えが
あるんだと思います。

四段に挑戦しはじめたとき、私は早気でした。
その頃は1中はしてたんですけど、あの早気
ではたとえ束中でも合格できるわけなく、
やっと会が持てるようになったら、今度は
さっぱり審査で的中しなくなってしまいました。

早気なら考える間も無く離れてたので、矢が
的に向かっていれば中ったけど、「会」という
自分と対峙する時間ができ、そこで自分に
負けるからなのか・・・。
練習ではまあまあの感じにはなってきて
いるのに、それが本番で出ない、いざという
時に崩れるのは、結局弱いんだと思います。

会は不動心と、教本には書いてあるけど、
難しいなぁ。。。
一番難しい部分なんだからそんなに簡単
に出来るわけ無いんだけど。
早気だった分、会の難しさに気づいたのが
人より遅いので、これを解決するには
相当かかりそうです。

緊張する場面を多く踏み、その中でも会で
ひるみようが無いほどに強く気持ちを持続
できるように、自分を鍛えるしかないですね。





drecom_yururi_n at 23:54│Comments(10)TrackBack(0)弓道 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by Hymu   2012年07月24日 08:43
審査お疲れ様でした。

該当者無し 私の受審の時も有りましたね。

たぶん地元支部の方も何人か受審されたと思いますのでこれまた、残念です。

何も考えず詰め・伸びと思っていても、その時”会”ではその事を考えて無心では無いし結果的に知らないうちの微妙な操作を行っているのかなと今でも悩みは尽きません。

話変わりますが、県連のHPが新しくなって新たな情報源も増え嬉しく思ってます。

暑さ続きますが、頑張りましょう。




2. Posted by なお   2012年07月24日 14:31
流石に4段ともなると、レベルが違う感じがしますね。
山は高いほど、登りがいがあるのかも?
と、第三者は気軽に思ってしまうのですが。
健闘を、祈ります。
私も、何か打ち込める趣味を持ちたいと思う今日この頃です。
3. Posted by ゆるりん   2012年07月24日 23:17
Hymuさん
時々ありますね。「該当者無し」。自分の受けた
段位ではなくても、この文字の有無を言わせぬ
威力にギョッとします。
お知り合いの方も、私と一緒に引かれたかも
しれないですね。
皆さん、また次回一緒にがんばりましょうと言い
合って別れました。
四段になると受審人数も少ないので、何度も
顔を合わせて、戦友みたいになっていきますね。

「無」とは言っても、本当にスッカラカンで
ボケーーーッとしてて良いわけは無いので、
「不動心」と言われるのでしょうねぇ・・・。
どうやったらそうなれるのか、難しいです。

県連のHP、一気にカッコよくなりました!
今、ニュースのコーナーを見ましたが、各試合、
写真入で紹介されるようになったんですね。
開会式でだらしない顔してたら写っちゃう
かもしれないから、これから気をつけます(笑)



4. Posted by ゆるりん   2012年07月24日 23:21
なおさん
ジェットコースターが登っていく坂みたいに、
ドンドン角度が急になって登るのが大変になって
いる気がします。
的中も求められるし、かといって的中しても
不合格の場合もあり、何度も悔しい思いを
してもまたチャレンジしてしまうのは、やっぱり
弓道にはそれだけの魅力があるからだと思います。
打ち込める趣味・・・。弓道はいかがですか?(笑)
5. Posted by zoo   2012年07月24日 23:53
四段審査は地方審査の最高段位ですから厳しいですよね。ただ「該当者無し」ってのは中央審査ではフツーにありますが地方審査では私は初めて聞きました。この時期に着物は男女共にキツイですね((+_+))
6. Posted by ゆき   2012年07月25日 07:20
ゆるりんさん、おはようございます!
四段審査おつかれさまでした。

>四段を受審する人全員で、
入場~襷さばき・肌脱ぎまでを練習して
みようということになりました。

これ、いいですね!
入場前に少しお話することはあっても
なかなか練習はできませんでした。

そして「該当者無し」の文字に、
ひぃ、とビビリました((((;゚Д゚))))
、、、キビシー!
7. Posted by みぃ   2012年07月25日 16:53
審査お疲れ様でした!
土日はすごく涼しかったですね。日曜日は霧雨だったとのことですが、湿気は大丈夫でしたか??

今回の四段は該当者なしだったのですか。中々厳しいですね。。。
私もあまり見たことがないです。

試合でのみ現れる癖・・・直すのはかなり難しいです。
自分では攻めているつもりでも、心のどこかに『中てたい』という気持ちがあって、守りに入ってしまうんでしょうね。
私もそういうことが多々あります。
何とかしたい!って思うと、余計に力んでしまって失敗したりもします。
気持ちの問題は、たとえ誰かにアドバイスしてもらっても自分がどうにかしないと克服できないと思うので、焦らずくじけずいろいろなことに挑戦していきましょう!
8. Posted by ゆるりん   2012年07月25日 22:30
zooさん
私は的中無しなので、問題外ですが、的中が
あっても不合格の方もいたので、やはり厳しいですね。
「該当者無し」、5年位前にも見かけましたが、珍しい
んですね。
中央審査だと普通なんですね。
どれだけ厳しいのか想像もできません・・・。

9. Posted by ゆるりん   2012年07月25日 22:32
ゆきさん
私も、事前に同じ立の方と練習までしたのは
初めてでした。
知り合いとまではいかなくても、あちこちの試合で
顔は合わせてなんとなく見たことがある方ばかり
だったので、すんなり練習しましょうかという
ことになりました。時間もたっぷりあるし。
「該当者無し」はかなり衝撃的ですよ・・・(苦笑)


10. Posted by ゆるりん   2012年07月25日 22:41
みぃさん
当日は朝から昼過ぎまで弱い霧雨でしたが、握り革が
湿って手触りが変わるほどでもなく、程よい
気候でした。

試合で出る癖、普段の練習ではそこまで気持ちが
追い詰められないので、同じ状態を再現して鍛える
のは無理ですね。
でも、よく考えたら私は練習でも3中して、4本目をじっくり引き過ぎて外すというパターン
が多いので、やはり「中てる」といういことに
囚われているんですね。
まずは普段の練習から、3中の後に3本目までと
同じ気持ちで4本目をキッチリ詰めることが
できるようにしていこうと思います。

このおかしな離れの事を先生に相談したら、
やはり気持ちが守りに入って止まった会になると
そうなるとのことでした。

気持ちの面は、射形や体配と違って、自分自身で
なんとかしないといけないので、かなり難しそうですが、
めげずにがんばります。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

ゆるりん

最新コメント
QRコード
QRコード
月別アーカイブ