2015年02月25日

桐箪笥

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ちょっとしたご縁があり、我が家に桐箪笥がやってきました。
新品ではありません。
中古、というかものすごく古い箪笥で、多分、70年位前のもの。
当時の嫁入り箪笥として、一番多いタイプの形だった
みたいです。

最初見たときは、コーヒーくらいの色に真っ黒で、
中の引き出しも板が欠けたり隙間が空いてしまっている
部分もあったのですが、補修すれば充分使える
とのことで、箪笥職人さんに丸洗いと補修をお願いしました。

見てもらうと、この箪笥は総桐箪笥ではなく、杉の板
の外に桐板を貼った構造だったそうで、箪笥を丸洗い
した後、その桐板を新しいものに貼り替える補修に
なりました。
つまり、外見上は全部新しい桐板の箪笥に変身する
ことになります。
総桐箪笥なら、洗った後に、カンナで表面を削って
綺麗な桐板の層を出して仕上げればよかったのですが、
構造がややこしいので、手間のかかる補修になりました。

一ヶ月半ほどして、綺麗になった箪笥が戻ってきました。
外見は、見違えるように綺麗な新しい木目の桐板に
なっていました。
取っ手などの金具も、最初見たときは真っ黒だったので、
黒い金具だと思ってたのですが、磨いてもらったら元は
金色の金具経だったらしく、ピカピカになりました。

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表面をよく見ると、本体や引き出しの内部を構成
している、最初から使われている板の外側に、
数ミリの薄さの桐板が貼られているのが分かります。
元々の箪笥の寸法に合わせて、ぴったりと貼って
あります。
角は丸みを帯びた角になっているのですが、どう
やってこんなにピッタリと、元の板に合わせて貼れる
のか、すごい職人技だと思いました。
もしかしたら、一から箪笥作るよりも面倒な作業
なんじゃないだろうか・・・。


弓道で使う和服がちょっとずつ増えて、今までは
畳んだままの和服の入れられる箪笥が無いために
90cmの大きなプラスチックケース(ベッド下収納に
使うやつ)に入れていたのですが、総桐ではない
とはいえ一応和服向けの箪笥に収納できることに
なったので、これで保存性も前よりは良くなったん
じゃないかと思います。
けっこうな容量なので、一番上の段や小引き出しは
まだ空っぽ。
何を入れましょうかね~。




drecom_yururi_n at 21:31│Comments(0)TrackBack(0)その他 | 弓道

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