2017年05月11日
三すくみ
「せっかくお出かけかと思ったら、また獣医ですか・・・」
うんざり顔のマヨです。
マヨの一般血液検査の結果を聞きに行ってきました。
ちなみに今朝のマヨは食欲ありましたが、排泄の
ための外出は20mで ヨボヨボに。
一応、がんばって片足挙げておしっこはできました。
歩ける距離がどんどん短くなっています。
採血で触られまくったことに、まだ怒っており、
私でもなかなか扱いづらい状態でした。
さて、検査結果ですが、まずダントツに悪かった
のが腎臓の値でした。
正常値の上限の3倍を超える数値でした。
つまり、腎不全。
腎機能が70%失われていました。
昨年2月の去勢手術の時の検査値は正常、
昨年11月の異物の見込みの時の検査値は
やや高めだけど正常でした。
それから約半年で、一気に腎不全になったようです。
もしかしたらもっと若い頃の値はずっと低く、徐々に
高くなっていたのかも知れないけど、若い頃は暴れて
採血不可能だったので、比較できませんでした。
あとは、膵臓の値も高値。 膵炎の傾向ありです。
これは昨年2月の去勢の時の検査で分かり、
食餌療法として 低脂肪を心がけてきたので、
昨年11月には正常値になっていました。
しかしまた高値になってきています。
そして、血液凝固の異常。
血が固まりにくくなっています。
かなり固まりにくいようですが、今のところ
出血は無いし、 先日の採血の後の血も、
ちゃんと止まっていました。
ということで、血液からは運動の異常に繋がる
ようなものは 見つからず、そのかわりに、腎不全、
軽度の膵炎、出血傾向という事が判明。
運動の異常は、やはり筋無力症かもしれない。
しかし、まず最優先は腎不全と膵炎。
命に直結します。
そこで腎臓病食を・・・と思いましたが、腎臓病食は
油分が多く、膵炎には悪影響とのこと。
そして、筋無力症の薬は、腎臓が悪い場合には
かなりの少量から 始めて、注意深く増量して、
できるだけ効果が得られる最低の量を探らないと
いけない、とのことでした。
腎臓が悪いと、通常排泄されて体から出るはずの薬が
体に残ってしまうので、普通の1日分の量を飲むと、
飲みすぎになってしまうからです。
どの病気の治療も、他の病気には悪影響。
「三すくみ」になっちゃってます。
でも、どれも放ってはおけないので、膵炎に影響の
少ない、できるだけ 腎臓にも優しめのフードに替え、
水をたくさん飲ませて腎臓のケアをし、
筋無力症の薬を微量ずつ使ってみる事にしました。
筋無力症の薬は飲み薬なので、朝夕のフードに
混ぜますが、初回や 増量初日は、飲んだ後に
副作用(呼吸異常)が出ないか、 1時間ほど見守り
が必要で、重篤な呼吸困難ならすぐにそのための
注射をしないと命に関わります。
副作用が現れてから自宅を出て病院に向かっていた
のでは間に合いません。
なので、初日は朝~夕方まで病院で預かって
もらって、朝夕の フード後の見守りをしてもらう
ことにしました。
薬が適量なら、1~2日で変化があるようなので、
これで増量していっても変化がなければ、脳か
その他の問題だと思われます。
本来なら血液検査で筋無力症と確定してからの
投薬の方が良いのですが、散々採血されたせいで、
今のマヨは私が触っても
プンプンに怒って、背中を拭く程度に触るのがやっと。
採血できる状況ではないです。
結果が出るまでに2週間もかかってしまうし。
全く人を寄せ付けなかったマヨを、何年もかかって
触れるようにしたのに、逆戻りの感じです。
元々捨て犬で、人間に不信感があるので、
嫌な思い出が蘇るのは仕方ないけど・・・。
あまり検査や治療で体をいじくり回されるのは
マヨにとって快適な生き方では無いと思い、
本当は他にも検査や治療法はありますが、この
方法にすることにしました。
昼間だけの入院とはいえ、金属製のケージで過ごす
こと自体、金属音の嫌いな マヨにとっては最悪の
1日になると思います・・・。
とりあえず、良い方向に向かうことを期待したいです。