2017年06月05日
有松絞りまつり
先日、学生時代の同級生4名が集まって、女子会
を開きました。
今回は、おしゃれランチと有松絞り祭りを楽しむ
女子会!
「有松絞り」は名古屋市緑区の有松地区とその近郊で、
江戸時代から作り続けられている、布を染める技術です。
浴衣などで誰もが目にした事はあると思います。
最近はビール「金麦」のCMで女優の檀れいさんが
雪花染めの有松絞りを着ていたため、人気上昇中とか。
有松絞り
http://www.shibori-kaikan.com/tiedyeing
有松は東海道の宿場町と宿場町との間にある
休憩のための茶屋町のようなところで、北斎や広重の
東海道を描いた浮世絵にも「名産有松絞」と描かれて
いて、その頃から土産品として有名だったようです。
農耕の難しい土地だったので、工芸品を収入源に
していたことから発展したようです。
と、いうことで、せっかくの祭り、手持ちの絞りの
浴衣を着ていくことにしました。
下駄が履きなれてないものだったので、擦れ防止に
足袋を履きたくて、襦袢を着た着物風にしました。
帯は、なんちゃってお太鼓風。
本当はもっとお太鼓部分が大きく、下に垂れる部分が
小さい予定だったのですが、太鼓部分の帯の長さを
確保し損ねて小さくなっちゃった・・・。
でもやり直さないイイカゲン根性(笑)
この浴衣、何人かの手を経て私のところに来たので、
どこの絞りかわからないけど、有松なのかなぁ。
お昼前、同級生4名が集合して、おしゃれランチは
有松に近い、野菜中心のセイロ蒸し料理のお店へ。
三段のセイロに、ご飯、お肉や魚の蒸し料理、蒸し野菜
盛り合わせが各々入っていて、デザートにプリンが付き、
飲み物は様々な種類の温かい紅茶がお代わり自由♪
ポットサービスで店員さんが注ぎに来てくれます。
ヘルシーな料理と、色んな種類の紅茶とおしゃべりを
楽しみました。
同級生の1人は地元育ちで、お祖母ちゃんが絞りの
内職をしていたそうです。
でも、有松には全く行ったことが無いそうで。。。
私も名古屋出身ですが、有松絞りが名古屋の名産
という意識が全然なく、有松にも行ったことがありませんでした。
昼食後、有松へ移動。
名鉄有松駅の改札前で、絞りの実演をしていました。
前に置いてある台の柱には小さな鈎針が付いて
いて、そこに引っ掛けた糸で、小さくつまんだ布の
先をきつく縛って、一つ一つ、小さな粒々をたくさん
作っています。
奥の方は、布を何針か縫ってからギュッと
絞って留めていました。
他にも、布を鈎針に引っ掛けて、そこを頂点に糸を
グルグルと巻きつける方法とか、様々な技法と絞り
模様があるそうです。
一人の職人さんは1種類の技法担当だそうで、ずー
ーーーっと何十年も同じ作業を続けているわけです。
一反を同じ模様でビッシリ埋めるとすると、何十万回
という絞り回数になるとか・・・・・(゚ロ゚;)
すごい根気・・・。飽き性の私には絶対に無理。
大きなイオンのある駅前から信号一つ渡ると、もう
そこが江戸時代の街並み。
白いナマコ壁の蔵、黒漆喰の建物。格子戸に大きな
うだつの上がった屋根。。。
通りの両側に江戸時代の建物がたくさん残っていて、
1800年代の豪商の建物が見事です。
染物屋さんは道に面した土間の木戸を外して、
小上がりに反物を並べ、江戸時代さながらの光景でした。
これは道を横切るように反物を飾ったディスプレイ。
藍色の模様が涼しげです。
古い文献には、染めた物を街道沿いに掛けて乾かし、
通る人々はそれを見て手ぬぐいなどを買い求めた
という記述もあるそうなので、昔は道沿いにたくさん
掛けられていたのかもしれないですね。
祭りの日は、染物屋さんの立派なお屋敷の中庭も
臨時の売り場に。
庭の奥に、江戸時代に使われた身分の高い人の
商談用の客間を備えているお屋敷もあり、今日は
そこにも一般客も上がれるようにはなっていましたが、
正絹で、ゼロがたくさん付いたお値段の反物や着物が
掛けられ、とても冷やかしでは上がれませんでした(^^;)
浴衣や着物以外にも、手ぬぐい・ハンカチ・風呂敷・
財布やポーチ・日傘・洋服など、色々なものに絞りが
加工されていました。こちらは庶民にも手の出るお値段。
浴衣なら気軽に買えるかな~、なんて思ったのですが、
お祭りのお値打ち価格でも結構なお値段・・・・。
さっき駅で見た手作業を思えば、納得です。
反物の産地らしく、仕立て上がりのものはほとんど無くて、
小上がりの座敷で反物を体に当てて選んで、仕立てて
もらう買い方が主流でした。
色柄も、仕立て上がりのより、反物の方が断然素敵。
今日は無理だけど、いつか買えるといいなぁ・・・。
カラクリ山車も3台あり、時間ごとにカラクリを披露。
写真撮影に応じている一団がいるなあと思ったら、
愛知県知事の大村氏でした。(写真左から2人目)
山車を操る皆さんの浴衣も、知事が着ている法被も、
もちろん有松絞り。
1キロくらいのお祭り会場の街道沿いには、絞りを売る
お店以外にも、食べ物屋台やカフェ、食事処、絞り体験、
ステージでのイベントもあって、コンパクトに楽しめる
お祭り会場でした。
午後から会場に行ったので、そろそろ祭りも終わり。
私達は和風甘味のお店に移動して、餡蜜を食べながら、
その後もおしゃべり続行~。
学生の頃のように他愛ないおしゃべりが楽しくて、
あっという間に時間が過ぎ、再開を約束して
女子会はお開きとなりました。
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この記事へのコメント
オトナになると、絞りの良さがわかります笑
ちらっと調べて見ましたが、確かになかなかいいお値段。。。
いつかは…!!
浴衣も色々な着方のアレンジがあるんですね。
和服はよく着ますが、浴衣は気合い入れないと着れないので、今年はどこかで気合い入れて着たいです(*^_^*)
ありがとうございます(^-^)
この浴衣、花柄なんて若い人向けかなあと思って
いたのですが、濃い紺色なので年配まで着られる
そうです。
自分で買ったものではなく、多分30年くらい前の
もので、どこの物かも分からないので、有松の
絞り屋さんでどういうものなのか聞けば良かったなぁ・・・。
弓道で、上半身の着物と袴は着られるけど、おはしょり
をとる長着で、帯もきれいに結ぶとなると、かなり
気合要りますよね~。
私も、帯は服の上から締めて、2回くらい練習しました。
でも、襦袢は弓道の時の半襦袢、下半身も
いつも袴の下に履いている滑りの良いスパッツという、
反則技満載の着付けです(笑)
それっぽく見えれば、OK。OK。
是非、この夏は浴衣にチャレンジしてみてださい!